春の風物詩②いかなご

      2016/02/28

神戸市の西側のエリア垂水区~明石にかけて、春になるといかなごを炊く匂いが街のあちこちからしてきます。

2月下旬~3月にあがるいかなごの稚魚は、2~3cmの小さな魚で、醤油と砂糖の甘辛いタレで煮詰めて佃煮にします。これが、釘に似ているところから、釘煮と呼ばれています。

この季節になると、この地方のスーパーや魚屋さんは、いかなご一色。例年近所のスーパーでは、いかなごを買う人の行列が出来、1kg単位のパックを5個とか10個とか買っていく人も珍しくありません。

また釘煮特設コーナーも出来て、醤油、ざらめ、みりん、水あめ、生姜、山椒、炊きあがった釘煮を入れるパック等、必要なものは何でも揃います。

今年は、家の近所(中央区)のスーパーでいかなごを見つけたので、買ってきて炊いてみたのですが、見事に失敗しました。多分鮮度が落ちていた為で、釘のようにならず、ばらばらに。

そこで、翌週朝から明石のスーパーへ仕入に行き、朝水揚げされたものを昼一番から炊きあげました。今度はいい感じに出来上がり!

我が家のものは、山椒入りです。レシピを紹介します。

【材料】
***分量は、いかなご1kgに対して***
濃い口醤油 250cc
みりん 150cc
キザラ 250g
水あめ 大匙2~3
しょうが 適量
山椒の実の佃煮 30g(1瓶)

【作り方】
①タレの全ての材料を鍋に入れて沸騰させる
②水でさっと洗ったいかなごを少しづつ沸騰したタレに投入
③汁気がすくなくなるとざるにあげ、熱をとる

【ポイント】
・新鮮ないかなごを使う事
・いかなごは少しづつ投入する事。沢山いれると団子になってしまう。
・決して箸などでかき混ぜない。煮汁が少なくなってきたところで、 鍋をゆすり全体を返します。
・炊きあがったら、ざるなどに空け、手早くさます。

で、これを佃煮としてそのまま食べても美味しいのですが、釘煮を使った絶品のご飯があるので、別途紹介します。 

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