丹波篠山まちなみアートフェスティバルに行ってきました
2016/09/25
篠山まちなみアートフェスティバル。
という事で、行ってきました。いやぁ、かなり見ごたえあるし、面白いですよ。早速、芸術祭についてレポートします。
多種多彩
80人の作家さんがいらっしゃると80通りの表現があるので、見ていて本当に色んな作品があります。これらの作品のバラエティが飽きることのない面白さになっていますね。
絵画・オブジェ・書・焼き物・写真など表現手段はもちろん、サイズも屋外の巨大なものから比較的小さなもの、ぱっと見て理解できるものから言葉で言い表せないものなど。
何を面白いと思うかは感性なので、実際に足を運んで見つけて頂ければよいのですが、自分は頭が単純に出来ているので、一見してインパクトがあるものに惹かれました。下の写真は友定聖雄さんのBEAMという作品だそうですが、言葉通り光をうまく使って綺麗に見せてるなぁって。
コラボ作品も他ではあまり見ない気がするのですが。地元の王地山焼きとガラス製品の組み合わせや、王子焼、鉄アート、写真、絵画のコラボとか。個性を表現するアートの世界で協力して一つの作品を仕上げるというのも興味深いです。
作品の理解を深める作家さんの言葉
各展示場に作家さんご本人がいらっしゃるところがあって、直接お話を聞けたりします。
こちらは永井望さんという丹波市の作家さんです。π(パイ)字のようにみえるのがベランダの手すりだそうで、家から見える風景を描かれたとか。面白いのはベランダの手すりの表現方法で、プチプチにインクを付けて表現されているのだそうです。知る事によって作品の印象が強くなっていきます。
アーティストトークという催しも開催されていて、作家さんがご自分の作品の意図や作り方を説明されたり質問を受けられたり。
東北大震災を機に交流が始まり、岩手からゲストで参加されている朝倉伸さんと朝倉さんの作品。頭の中のイメージをそのまんま具現化されている、言葉では説明が難しいタイプの作品です。
ディレクターの中西俊介さん。ご自身も写真家ですが、ディレクターをされているだけあって、立て板に水のように作家さんの作品を説明されています。話が面白く、引き込まれます。
街並みもアートの一部
展示会場を回りながら、古い街並みをぶらり散歩する、この感じが良いです。神戸のビエンナーレ(2年に一回の芸術祭)も街自体が展示場で、それはそれで港町のよさがあるのですが、こちらは歴史情緒です。
町屋なので、畳屋さんが展示場になっていたりパン屋さんの2階が展示場だったり。ちなみに畳屋さんで畳の壁に飾られていた作品。今回一番面白いと思ったもののうちの一つ。右から左へ見ていくと、豆から芽が出て成長していく様子が表現さてれています。
歩いて回って少し疲れるか疲れないかくらいなのも丁度良いです。午後から行って、ゆったり見て歩いて3時間半くらい。ビエンナーレを引き合いに出してしまいますが、あちらは展示場がかなりばらけているので、全部見ようと思うと大変です。
街中の雑貨屋さんに惹かれる
雑貨屋さんが、面白いですね。
こちらはハクトヤさんという雑貨屋さん。まぁ雑貨の数が半端ない。地元の作家さんのものはもちろん、全国各地さらに海外からも集められたそうで、これだけの量があると、ある種宝探しですね。
そして應需細工所というジュエリーショップ。いや、細工の細かさが凄いです。まさに日本の技術。ご主人も気さくで、作り方とかいろいろお話を聞かせて頂きました。
色んな意味で興味深い芸術祭でした
限られた写真と言葉でどこまでお伝えできてるか分かりませんが、会場の情緒、作品の多様さ、そこに関わっておられる人達のあたたかな雰囲気、色んな意味で魅力的な芸術祭だと思います。日曜日までやっていますので、週末は芸術の秋を実感してみてはいかがでしょうか?
明日、ちょっとだけ続編を書きます。お土産編です。