神戸開港時代のヨーロッパ、印象派の話

      2016/02/28

アムステルダムから再びパリに戻って来ました。

旅行中色んな出来事がありましたが、その辺はまた帰国後にどこかに書くとして。

これまで本や映像でしか見たことが無い物を目の前でみると、やっぱり感心しきり。凱旋門は巨大だし、エッフェル塔はよく100年以上も前に、こんな塔建てたなぁ、とか。

でも至る所でみる、ヨーロッパ人の適当さ。その割に装飾なんかは、繊細で優美。

そんなこんなで、見るもの全てが新鮮なのですが、ふと頭に浮かぶのが、この頃日本は、あるいは神戸はどんなだったかなあぁというギモンです。例えば、今回の旅でたくさん見た印象派絵画の話。

ヨーロッパの見所と言えば美術館。今回はパリでオルセー美術館、アムステルダムでエルミタージュ美術館を訪問。セザンヌ、モネ、ルノワールなどの印象派の作品の数々、そしてポスト印象派とされるゴッホやゴーギャンなど、絵心がなくても見応えがあります。

さて印象派が台頭したのは、丁度明治になって神戸が開港し、急速に近代化していた頃。

それまで写実主義と言って、肖像画なんかをとにかく現実に忠実に描く事が価値だった様です。ところが、チューブ式の絵の具が発明されて、誰でもそれなり現実を模写できるようになった。それまでは、絵の具作りも技術の一つだったんですね。

写真が発明された事も、価値観を一変させた要因。忠実に現実を映すなら、写真に勝るものはない訳で。

というような背景があって、印象派の画家たちは、写実主義を捨て、自分達が感じた事を斬新な手法で、絵に表現しようとしたんですね。点画なんかの技法も、その現れかと。

そんな印象派の画家のなかには、日本の浮世絵に大きく影響されている人達もいます。特にゴッホは、構図や色使いなどを学ぶため、浮世絵を映して何枚か作品を書いています。

日本が急速に西洋文化を取り入れた頃、欧米では大きな新しい芸術の動きがあり、そこに日本芸術も影響を与えていたことは、興味深いですね。

こちらのブログランキングサイトにも神戸情報の人気ブログがあります!
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 神戸情報へ

 - 未分類