新進気鋭のイタリアン Ristorante Due(デュエ)さんがとても素晴らしかった

      2016/03/17

ミシェラン掲載、イタリア料理コンテスト準優勝の輝かしい実績

7時ちょっと前に東門街の山側の西村コーヒーあたりで待ってるわ。

そう、今日は自分の50回目の誕生日。
どこかで記念日ディナーをという事で、チョイスしたのがRistorante Due。

予約したのが前日だったんです。
ルミナリエ開催期間中のこんな多忙期に、いいお店はとれんやろうなぁと思いつつ、比較的新しいお店ならと思い、辿り着いたのがこちら。

ホームページで見る限りはなかなか良さそうなお店。星付きではないものの、ミシェランにも掲載されているし、シェフの木下さんは、2014年のイタリア料理コンテストで準優勝されたとか。

お店の理念がホームページに掲載されています。

オリーブ油よりも昆布だしの出番が多いリストランテ。
さらには太白胡麻油まで。
しかし、いわゆる和食的ではなく洗練されたガストロミー・イタリアンの数々。
世界各国で料理がボーダレスになっていく中で
日本の食材・技法を活用するのは必然と考え、
バターやクリーム、にんにくを多用せず、
日本の素材を感性でイタリアンに着地させる料理を日々探究していきます。

やっぱり、和と洋を融合させていくのは、ひとつのトレンドですね。

カウンタ席がお勧めかな

西村コーヒーの1ブロック東側のビルの6F。
石造りのお城風の壁に、看板が出ていました。

いらっしゃいませ、○○様ですね。

入って左手にテーブル席、その奥に個室、右側にカウンタ席とキッチン。
カウンタ席のお客様には、シェフが直接料理の説明をされていました。調理も見れるし、カウンタ席が良かったかな。

それにしても、自分達含めて3組。席もずいぶん空いているし、ルミナリエの開催やってるこの時期に、この入りで大丈夫なんかなぁ・・・。ってな心配はこの後、杞憂に終わります。

やさしい味と、華やかさと、ガストロバック

コースは8,000円、10,000円、12,000円の3種。基本的に食材のグレードが変わるそうです。この日頂いたのは、8,000円コース。

食事が始まる前に、本日のメニューがテーブル上に置かれます。車海老、アワビ、トリュフ、カラスミ、金目に毛蟹。いい食材使ってるなぁ・・・。

一品目車海老のお料理。下に茶碗蒸しとユリ根が入っています。

『うん、これ美味しい。やさしい味。リビキャレさんの料理に似てるね。』

リビキャレさんは、このブログで何回か紹介しているフレンチ、今最もお気に入りのレストラン。つまりこれは最高の褒め言葉。

次のお料理、おっ、あわび。こんな丸ごとあわび食べたこと無いかも。

『こちらはガストロバックという器具を使ったお料理です。ガストロバックは、減圧加熱調理といいまして、素材に味を染み込ませる為に使います。第4の料理法と言われる真空低温調理に近い・・・。あちらにあるお鍋の様な機械がガストロバックです』

キッチンの方を見ると、圧力鍋位の鍋が見える。
へぇ、以外と小さいなぁ。

そしてお料理は、そのアワビを主役として、ほうれん草やアワビの肝など3種のソース。そしてトリュフ。豪華な一品。

一口食べてみて、なるほど。これがガストロパックか。
味が染みてるのがはっきり分かる。しかも和風のいいお出汁。

『アワビって味あんまし無いけど、美味しい』
『3種類のソースもそれぞれ特徴あって、美味しいね。ガストロバック買う?あれぐらいやったら買えそうやん』
『好きにしたら』
妻の好きにしたらは、そんなん買ってどうすんの?やめとき、という意味です。

続いて運ばれてきたのが、見た目も華やかなお料理。アオリイカと甘エビを使ったお皿。黄色いマスタードの様なソースは、カラスミを使ったものだそうで。

このカラスミはFacebookページで知ったけど、自家製みたい。カラスミって、ものすごい手間がかかるって聞いたことあるけど。

『このお店のチョイスは良かったんやん。ここまでは完璧』
妻に褒めて頂きました。

金目鯛と聖護院蕪を使ったお料理。緑色の泡が蕪の葉のソース。これもガストロバックで下味をつけた金目鯛も炭火で焼いているとの事。

炭火で焼いたものを、ソースでいただくのが斬新ですね。コンセプト通り和の要素を取り入れたニューイタリアン。

20時過ぎたらアラカルトでもいけるらしい

このあたりかな。周りを見るといつの間にか満席。後でわかったけど、20時過ぎたらアラカルトでも行けるらしい。だから、それをめがけて、一気にお客さんが入ったようで。

タラの白子のパスタ。
『コンセプトはカルボナーラです』

白子下ネタネギでねっとり間を出しているのと、レンコンのしゃきしゃきした食感が面白い。ゆずの香りもいい。

確かに和風カルボナーラという感じ。

メインのお肉料理は、長野産黒毛和牛のウチヒラというももの赤身の部分です。

こちらももちろん、ガストロバック。また来たか、ガストロバック!

ソースがバラエティに富んでいて面白い。金時ニンジンやビーツを使った少し甘めのソース、お味噌等、味わいが変わるので、食べやすいですね。

赤身だから歯ごたえはしっかりしているけど、妻の美味しいと言って食べていました。

毛蟹のリゾピラフ。
ミソが濃厚さを醸し出しています。鉄板の美味しさ。

パスタ、ご飯はお腹の具合に合わせて、量を聞いていただけます。これはいいですね。気が利いています。

最後はリンゴのデザートでした。
こちらは、あっさりしていて、コースの締めくくりにはとてもいい感じでした。

いや、最後まで料理は素晴らしいかったです。シェフのこだわりが感じられますね。

このコースでワイン1本とビールを頂いて、2人で25,000円。コースの内容からすると満足。

シェフのこだわりが至る所に、記念日にどうぞ

こちらのシェフ、見た目からして芸術家肌。本場イタリアでの修行、イタリア料理コンテストでの受賞歴。そんな輝かしい経歴とモノづくりへのこだわりが、お店の作りや料理にもあふれている感じです。

それはマシュマロマン(正式にはミシェランマン)が鎮座したトイレも、かなりデザインに凝った造りですし、景色が見渡せるところに、喫煙スペースも用意されている事なんかにも現れています。

コースはお値段から考えるとやっぱり記念日やお祝いなんかに使いたい。でもアラカルトだともう少し気軽に使えます。とても良いお店を発見しました。

ちなみに、ガストロバックいくらするか調べてみました。大体100万年前後位。
よし、お金持ちになったら買うぞ!!!

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