全てが美味しいカジュアルフレンチ リヴィエール・キャレさん
2016/05/29
毎回行くたびに食べたお料理を記事にしているのですが、今回は総集編。お料理と共に、お店の紹介記事を改めてまとめてみました。
ゆったり、なごやかで居心地のいいお店
場所は元町駅東口から山側へ2~3分、生田新道との広い交差点の角にある白い可愛らしいお店です。店内はコンクリート打ちっぱなしのカジュアルモダンな雰囲気で、スペースをゆったり使われているので落ち着いて食事ができます。なのでマダムっぽい人たちなど女性がお客さんとして多い印象。
ご夫婦で経営されていて、旦那様がシェフ・奥様がホールを担当。奥様のサービスもそつなく、適度なトークがいつも居心地良いです。
肝心のお料理の方は、おまかせコースのみでランチが4,000円(平日は3,500円もあるようです)、ディナーが6,000円。確かワンドリンク制だったような・・・。まぁ、言われなくてもいつも昼間からワインをボトルで開けていますが(^_-)-☆。
ちなみにドリンクはビールの泡がきめ細かくて美味しいですし、ワインならホワイトヘブンというソービニヨン・ブランがグラスで提供されていてリーズナブルでお勧めです。
手が込んだ季節感溢れる前菜のバリエーションが凄い
さて、お料理の紹介です。前菜は3皿でてきます。この前菜一皿一皿が、きちんとした手の込んだお料理です。しかも毎月メニューが変わるので、同じものを2度食べた事は無いです。
この日一品目は開店以来初のおこぜを使ったお料理。龍田揚げ風にからっと揚がったおこぜをナスとズッキーニをあわせたブイヨンで頂きます。この組み合わせは初めてです。でも奇をてらっている訳ではなく、きちんと美味しい。
2016
季節感を感じるお料理も特徴。2品目のお皿は筍、ホタルイカ、わらびなどをあわせた前菜。自分は山育ちなので、筍やわらびなんかが出てくると、春だなぁって。あと、同じ食材を色んな調理法で一つのお皿に仕立てるのも、こちらのシェフの得意技です。このお皿もタケノコをムースとスライスで使われていました。ホタルイカの火のと通し加減が絶妙で柔らかくて、タケノコともあっていて完璧です。
同じ素材では無いですが、様々なきのこを仔牛のすね肉と合わせた前菜。エノキ茸をピュレにしてソースに使っているのと、ポルチーニ茸のパウダー、マッシュルームの薄切りなど。色んなきのこの香り・味が楽しめるのがいいですよね。
こんな様々な前菜を毎月考えて、しかもどのお皿もちゃんと美味しいのだからほんと感心します。
優しい野菜のスープ、そして特にお気に入りの魚料理が毎回絶品
さて前菜の後の野菜のスープです。空気の層がある器にアツアツで出てきます。これも同じ種類のスープを飲んだ記憶がないですね。野菜なのでバリエーションが限られていると思うのですが。
で、この日は白にんじんのスープ。なんですが、飲んでみて驚きました。甘味がすごい!にんじん以外使っていないとの事ですが不思議です。
そして魚料理。何度か書いているのですが、こちらのお店の魚料理が特に美味しいと思うんですよね。火の通り加減、塩加減が絶妙でソースや添えられた野菜も美味しい。
この日は真鯛とグリーンピース・いんげんなど豆類を添えて、ソースはわかめのバターソースにグリーンピースのピュレ。完璧です。
お魚とお肉の間に箸休めのシャーベットがでてきます。きんきんに冷えた雪のようなシャーベットで、口のなかでほろりと溶けます。毎回味は変わりますが、この日はエルダーフラワーのシャーベットでした。初めて。
手間暇かけたお肉料理、デザートは甘すぎずさわやかに
そしてお肉料理。この日は地鶏のコンフィでした。しっとり感を追及していたらコンフィに6時間もかかってしまったそうですが、そのしっとりしたお肉と皮のパリパリの触感が面白いお料理でした。
ちなみにいろんなお料理を飾っているハーブ類は、奥様の自家栽培です。当然無農薬、とれたて。
そして最後にデザートですが、こちらのデザートはいつも甘さが控えめなので、コースの最後を閉めるのにとてもいいんですよね。この日は、ヨーグルトのムースと、ハイビスカスのグラニテ(シャーベットのような氷菓子)。
と、これだけのお料理で4,000円はコスパが高いと思います。ミシェランのコスパが高い店に送られるビオグルマンも受賞されているし、実際ある飲食店のプロがこの値段でこの料理は出せないと言っていました。
フレッシュハーブティーがかなり美味しかった
で最後にコーヒー、紅茶とお茶菓子がでるのですが、この日はフレッシュハーブティーを作られたという事で頼んでみました。これが、ハーブの香りが凄く良くて、超美味しかった。もし用意されていれば、絶対頼んだ方が良いです。
こういうブログを書いていると、お勧めのお店はどこですか?って良く聞かれるのですが、自分はいつもこちらのお店を挙げます。皆さんもよろしければどうぞ。前日までの予約制なので、予約をお忘れなく。