灘の酒発祥の物語
2016/03/13
おとといテレビで灘の酒の発祥の物語をやってました。
もともと江戸時代日本酒で最も栄えたのは、伊丹だったんですね。伊丹の酒は、質も良くもっぱら江戸に運ばれ、大量に消費されていたようです。
伊丹の酒は当時庶民の憧れで、運送屋のおっちゃんが、途中で事故にあったことにして飲んでしまうという事が多発。そこで酒蔵は、自分達で船を持ったらええ、という事で出来たのが樽廻船という酒を運ぶ専用の船。
この船のお陰で、酒を安定的に江戸へ供給出来るようになり、伊丹の酒蔵はメチャクチャ儲かったようです。
ところが、あまりに儲けすぎた為、お上が出荷量を規制するようになった。そこで、もっと自由に酒を作りたいという事で、出荷規制のある伊丹を飛び出し、灘へ移ったのが始まりだそうです。
でも最初は灘の酒の品質もそれ程良くはなく、伊丹の酒蔵はあまり気に留めていなかったんです。ところが、江戸時代の後期になって酒造りに適した宮水が発見され、灘の酒は劇的に旨くなった。
こうなると交通の便の良さもあって、灘の酒は一気にメジャーに。そして、伊丹の酒は凋落していきました。
なるほど、歴史を知るのは面白いもんですね(^o^)